Blues Drive Monster
歳の離れた兄がpillowsにドハマりしていた頃、僕はまだ小学生だった。TVから流れてくるポップソングとは少し違う、まだ違和感としか受け止められなかった幼い時分。そんなpillowsを自らの意思で聴いている、僕にとっては既に大人のような存在だった兄への憧れとか羨ましさとか。少しでも近づきたくて兄を追いかけるように僕もpillowsを聴き始めた。タバコとか、そういうのと同じようなものだったんだろう。そうすることが当時はバカみたいにかっこよく思えたんだ。
背伸びから始まった僕の音楽観はこうして時間をかけて少しずつ形成されていった。そんな頃だ。「フリクリ」を初めて観たときは。ちょうど主人公ナオ太と同じくらいの。
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