余裕のなかった2024年と2025年の目標
カナリヤです。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、例年であれば昨年に聴いた音源と昨年プレイしたノベルゲームの個人的ベスト発表記事を発表していたところですが、今回の発表は見送らせていただきます。理由としては一年の半分、半年もの間まともに音楽やノベルゲームの新規開拓ができず、それで年間ベストなんてとても言えたものではないと判断したためです。以下は新規開拓できなかった言い訳になります。
2024年はなんだかモヤモヤした一年でした。夏頃から顕著だったんですが何かをしようという意欲がこれっぽっちも湧かず趣味のゲームや音楽の新規開拓すらしたくない日々。かといって体力が有り余ってるわけでもなく家に帰ったら疲れを感じ気づけばうたた寝して時間を消費。夏バテなんだろうかと思いながら暦が秋になり涼しく過ごせるようになってもそれは変わらず、ついには身体が悲鳴を上げたのか、年末に体調不良でダウン。
幸い大事には至らなかったものの自分の中では負担をかけず日々の生活を営んでいたつもりだったので、この件は非常にショックを受けました。そこまで身体が丈夫とはいいませんが、かといってそこまでひ弱でもないはず。ではなぜこのような1年を過ごすことになったのか。おそらくは今年になってより精力的に活動するようになった、料理関係です。
毎週のようにおやつ作り
今日のおゆはん&おやつ
— カナリヤ (@mywaymylove00) 2024年1月27日
白菜シチュー
豚ひき肉とニラのオイスター炒め
白菜漬け
カボチャケーキ
この日の伏線回収の巻。「シチューにおける玉ねぎは単なる具材」という真理に気づいてしまったのでこの時期バカみたいにお安い白菜で代用。そしてこの判断、大正解 https://t.co/TyUfRIFt9W
初めて作ったおやつはカボチャケーキ、覚えてるよ。伏線回収がよく分からないけど。
備忘録として毎週報告している「今日のおゆはん」によると、僕がおやつ作りを開始したのは去年の1月27日からだそう。これまでおやつ作りという行為に触れてこなかった僕は低コストかつ比較的短時間でおやつが作れることにいたく感動しまして、気づけば毎週のようにおやつ作りをするようになっていました。そのうち時間のかかる手の込んだレシピにも手を出したりして加減を知らずに突き進んでいた気がします。
10月くらいからおやつの食べ過ぎによる糖分過多、体重増加を懸念してさすがに毎週作るのは控えるようにしたものの、そのおやつ作りと並行してやたら献立の品目が増えるようにもなっていきました。
徐々に品目が多くなる献立
今日のおゆはん&常備菜&おやつ
— カナリヤ (@mywaymylove00) 2024年8月10日
鶏のトマト煮
しいたけのガリバタ醤油炒め
菜っ葉のきんぴら
デミグラミートソース
大根の漬物(醤油)
大根の漬物(甘酢)
カブの漬物
わらび餅
休日が台無しになりそうだから、唯一残された今日という日で色々作ってやったぞおらぁぁぁぁ!!!(自棄)
なんか色々あったみたいだけど、それはそれとして8品ってなんだよ。
料理を続けていれば当然レパートリーも増えますし、毎日八百屋さんに通っていれば品物がどの程度の金額ならお買い得なのかも分かってきます。お買い得品を見かければ何を作るかもろくに考えず買いまくり、そしてなんとか消費しようと上記のように頑張る。時には前日の夜、起き抜けの朝から仕込みをしていたら疲れない訳がありません。でも頑張って作ってその頑張りに見合った料理が楽しめる、その充実感に感覚が麻痺して徐々に体力が削られていったのかもしれません。
も分かります。お買い得品を見かければ買いまくりそして消費しようと上記のように頑張る。時には朝から料理やら夕飯の仕込てるので疲れない訳がありません。でも頑張って作った充実感に感覚が麻痺して徐々に徐々に体力が削られていたことに気付かなかったんでしょうね。クリアするのが嬉しくてたまりませんでした。ある意味病んでいたと言える状況だったのかなぁ。
思えば料理を作るときは最低でも2品、と下限を決めていました。1品で終わらせるのがどうにも過去の自分に負けたような気がして。むしろ4品5品と作った時はノルマをクリアできたことが嬉しくてたまりませんでした。こうして書いていくと精神的に少しおかしくなっていたのかもしれません。2時間料理をすれば当然その分趣味に費やす時間は減っていきますし、そもそも疲れ切って体力回復に努めていればなにかをやる気になるわけないって話です。僕の身体は異変をきちんと訴えていました。僕自身が気づけなかっただけで。
04料理を続けていけば当然自分のレパートリーも増えますし、毎日八百屋さんに通っていれば品物がどの程度の金額ならお買い分かります。お
楽しいが故に加減を知らない
このブログでも何度か話していますが、料理は非常に楽しいです。自分が何かを生み出せたこと、自分の出来ることが少しずつ増えていくこと、それが目に見える結果として食欲という根源的感覚と合わされば、一種のランナーズハイみたいな状態になってもおかしくありません。
大袈裟には言ってはいますが、たいしたことをしてる訳ではありません。ネットで仕入れた情報をつまみ食いして実践して自己満足に浸ってるだけの誰でも出来ること。世の中には毎日毎日僕以上にこだわり突き詰め研究し実践している人間が山ほどいる。でも多分僕はそこまでキャパの大きな人間じゃない。この程度のことでコップの中身が溢れてしまうくらいに僕の身の程ってやつは、僕の思ってる以上に小さい。なにせ「やったら楽しいこと」が、いつのまにか「やらなければいけないこと」に変化していったことに気付かないくらいには日々余裕のない生活をしていたんですから。
立ち止まらせてくれたmatryoshka
ここ半年間の自分を振り返れば、僕はいつのまにかずいぶんと色々なものに不寛容になっていました。効率的に動こうと計画を立てるもほんの数分予定がズレるだけでとても苛々したり、見知らぬ誰かの僕の価値観にそぐわない行為を目の当たりにして心の中で毒を吐き、それがいつまでも頭の中にこびりついたり。余裕というものが一切僕の中にありませんでした。
けれど出口は見えませんでした。自分が精神的によくない状況にいることに気づいてはいました。でも矯正する理由も方法もありませんでした。効率的に動くことは正しいことで、僕の吐く毒は、僕の中では善そのものでしたし、それは間違いなく僕の本心からの自発的な行動だったからです。音楽を聴く気にも、ノベルゲームをする気すら起きず、時には誰かの歌を聴くだけで、誰かの物語を読むだけで鬱陶しさを覚える始末。
そんな生活を続けていき年の瀬が迫ったあくる日、僕は体調を崩しました。せっかく立てた計画は台なし。作ろうとしてたおゆはんも作れません。休むしかできない。休むことしか許されない。食べて寝て、食べて寝ての繰り返し。そうしたら今度は持病の逆流性食道炎が悪化。胃液が逆流し食道を傷つけてしまうという、近年成人男性に多く見られるようになった症状で、これが一度出たら最後、もう本当になにもできません。ついには食べることも寝ることもできなくなりました。
幸いにも数日休むだけで風邪も完治し、絶食の甲斐あって逆流性食道炎も落ち着いて、ようやく動くことができるようになりました。でも絶食に加え睡眠不足も祟り体力はまだ戻っていません。歯痒くともゆっくりゆっくり、ひとつひとつ物事を片付けていくことしかできません。もどかしい。そんなときです、最近になって知った彼らの音楽にひどく心を動かされたのは。
エレクトロな調べにのせて、その穏やかな冷たさが特徴的なmatryoshka。風邪を引く前に一度、ランダムで音楽を流していた時にはじめて知りました。きれいな音楽だな、僕好みだな、と思いはしましたが、それ以上に彼らの楽曲のそのスロウなテンポがゆっくりとしか動くことのできない僕にはあまりにも合致していました。
彼らの音楽に耳を傾けながら足を進める。風邪を引く前は一分一秒を惜しむようにせかせかと動かしていた足は、気付けば曲に合わせて一歩一歩をかみ締めるようにゆるく遅くなっていました。メトロノームのように、キミの正しいリズムとはこうなんだよ、と指し示してくれるかのように。計画通りに事が進まなくとも、まぁこんなこともあるか、と思えるようになりました。苛々することがあっても、頭にいつまでもこびりつくことは無くなりました。
炭鉱夫を想像しました。沈み、落ちていくような不穏で暗いイメージよりは、這いずりながらも自分の力でゆっくりと狭い狭い坑道を掘り進めているような。つるはしを手に持ち自らを厭わず無心で掘り進めていると、ふと外からの光源に気づきます。月明かりか、それとも人工物なのかは分かりません。でも暗闇の中、背中からポッと照らされた光は暗闇に慣れていたせいか痛いくらいに眩しくて、僕はそこではっきりと立ち止まり、自身を顧みてあぁこんなに汚れていたのかと身体や服に染み付いた汚れと汗をタオルで拭い、喉の渇きを覚えて持っていたことも忘れていた水筒に口を付ける。白い息が漏れる。そうしてやっと行き場のなかった自分を取り戻すことができたように思うのです。
風邪が治った後、料理をいくつかしました。やっぱり楽しいです、僕自身の力で何かを生み出し、自分を喜ばせるのは。でもその楽しさに身を委ねすぎてはいけないことを今回の件で学びました。営みを義務にしてはいけない。それは余裕を失い制御不可の何かに責任を押し付けることに繋がってしまう。僕は聖人ではありません。なんなら人より性格が悪い方だと自負しています。これからも非はなくとも嫌な思いをして、他人に怒りを覚える機会はいくらでも出てくることでしょう。そんなときに心に余裕があれば、逃げ道やよそ事を考えられるくらいに隙間があれば、穏やかに生きていくことができると思うのです。
この年末年始は積みまくっていたノベルゲームをいくつか遊びました。蜉蝣、グノーシア、彼と彼女と彼女の流儀、Humanity…楽しいです。僕はやっぱりノベルゲームが好きなんだと気づかされます。まだまだ積みまくってるので、これから崩していくのが楽しみでしょうがありません。
それと音楽はmatryoshkaをひたすら聴いています。楽しいです。なんでも1月12日に12年ぶりとなる新作シングルがリリースされるそうです。
virginbabylonrecords.bandcamp.com
そして1月8日にはdownyの新作シングルが発表されました。
3月には新譜「第八作品集『無題』」がリリース予定との事。
【New Albumリリース決定!】
— downy (@downy_official) 2025年1月8日
今年結成25周年となるdowny
3月に発表する第八作品集『無題』から
収録曲「日蝕」が本日配信開始!https://t.co/emmzyNf2PO
リリースツアー『夜の背骨』 開催決定!
チケット先行受付スタート!https://t.co/0sC2SJdBpM
「日蝕」MVも公開!https://t.co/L9CWx4MwtX pic.twitter.com/ikuhaBUHEX
そしてそして1月17日にはSon Luxの新譜「Risk Of Make Believe」がリリース予定です。
ここに来ての大好きな彼らのリリース報告にワクワクが止まりません。僕は音楽が好きでした。当たり前ですね、でも嬉しかったんです。
2020年から続けていた年間ベスト発表、僕の不徳で途切れさせてしまったのは本当に情けなく思います。誰のためでもありません。僕自身のために一年の総決算をして後で見返したときに気持ち悪くニヤニヤしながら過去の自分と語り合う時間が好きでした。その楽しい時間を僕は台なしにしました。今年こそは精一杯楽しんで「これ良かったよ!」と嬉々として発表できる一年にしたいと思います。
それでは、また。