Nothing is difficult to those who have the will.

エロゲとオルタナ。そんな感じ。ちょこちょこと書き綴っていこうと思います。

最近あなたの暮らしはどう その3

日常報告シリーズ第3弾。前回はこちら。

mywaymylove00.hatenablog.com

今回の僕は全体的にエロゲに夢中でした。まったく、エロゲは最高だぜ…!

映画

エロゲに没頭するあまりそこまで数は観れてませんが、良い。アマプラでは限界を感じつつあるのが悩みどころ。

ヴェノム

MARVEL発ヴィラン映画。MARVEL映画ってあんまり観たことないんですがヴェノムの凶々しい外見からなる迫力ある絵は見応えありますね。つい見入ってしまう気持ち悪さといいますか。共生体であることから主人公を宿主としてそこに寄生する形でやりたい放題するも、宿主がいないと生きていけないからか主人公の身を守ったり、意見を聞いたりするのは何とも言えない可愛さがあります。そのユーモア溢れるやり取りは思わず笑ってしまいました。ただ個人的にはダークヒーロー然としたラストで「実はいい奴」方向に株をあげようとしたのは疑問。最後の最後まで「ヴィラン(悪役)」を貫いてほしかったなとは思いました。

キングスマン

キングスマン:ゴールデン・サークル

イギリス発スパイ映画。一気に2作とも観てしまいました。おバカな発想と確かな映像技術、ド直球なストーリーの織り成す旋律はなんて容易く心を捉えてくるのか。アクションシーン、ワンカットかと思いました。作中何度も我々は紳士だなんだと謳いながら内容的には下品としか言いようのない表現をふんだんに織り交ぜてくるのはズルいよ!面白すぎるよ!個人的には「ゴールデン・サークル」のアクションシーンの最後に主役二人が傘を差してキメてるのがめちゃくちゃ格好よくて大好きなんですが、そのシーンありきで傘に見立てた銃を使ってアクションしてるところが最高にアタマ悪くてイカしてます。前日譚となる「ファースト・エージェント」が近々公開とのことですが、どうしようかなぁ…ハリーもエグジーも出ないってことだよなぁ。んー。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

泣くもんか泣くもんかと心に刻んで上映に臨むも、無理でした。もうダバダバ泣いた。混んでない時間帯でよかった。「あいしてる」には勝てなかったよ…。誰も予想できないラストなんて謳い文句はよく聞きますが、誰もが思い描き待ち望んでいたであろう展開であんだけ泣かされることもそうあることではないですね。これも偏にアニメ本編における彼女の欠落した感情とそれを理解したいのだという強い意志、焦がれるほどの思慕を抱いていたのだと徐々に形を成していき、そしてそれは彼女にとってこの世の全てといっても過言ではないのだと、その美しさに満ち溢れた軌跡を丁寧な描写で綴ってくれたからこそこれだけ思いを寄せずには、共感せずにはいられないのでしょう。この先何度観ても飽きることなく同じ場面で涙する、そういう作品でありました。麻袋に詰めて僕の前に差し出してくれ…!!

 

エロゲ

こうして数をこなしてみても飽きることなく没頭するという感覚を味わえているのはやっぱり他では味わえないものがあるとつくづく実感しております。まだたくさん積んじゃってるしなー。うひぃ(嬉しい悲鳴)。

ATRI-My Dear Moment-

エロゲ、というかノベルゲー。あのANIPLEXによる製作。枕とフロントウイングの共同制作。アートディレクターはあのSCA-自氏。そして今や飛ぶ鳥を落とす勢いの紺野アスタ氏がシナリオを担当、ということで話題になりましたね。ブランド発足に際してのインタビューにてプロデューサーである島田氏から感じた並々ならぬノベルゲー愛に心が暖かくなったエロゲーマーは僕だけではないはず。実に良い笑顔を浮かべていらっしゃる。でも素人さんに「僕の彼女はガテン系」を勧めるのはどうなんだ。戻れなくなるぞ。いや僕も好きだけどさ。

海面上昇によって地表のほとんどが海に沈んだ近未来。大切なものを見失いつつあった少年がロボットの少女と出会い、自身の心と向き合っていく物語。5〜10時間程度と短い作品ながらお話の濃厚さ、丁寧な描写の数々は2000円という低価格を思えばお買い得すぎるほど。同ブランドから発売されたライアーソフト制作の「徒花異譚」もいずれやりたいですね。

アオイトリ

前回の「アマツツミ」が大層お気に召したので。「アマツツミ」が神とも言うべき超越存在が「人間」になろうとする物語ならば、こちらはその神に凡愚である「人間」が「人間のまま」で超越してやろうという実に見事な連続性を見せつけてくる物語。「アマツツミ」と被る部分ではありますが「超越的な能力故にその源となる存在理由に縛られてしまう」というロジックの組み立ては興味を強く惹かれて寝る間も惜しんでプレイしてしまいました。全体的に明朗としていた「アマツツミ」と比べて「アオイトリ」が終始鬱々とした雰囲気を漂わせていたのも対比として素晴らしいです。とあるルートが少し趣きの異なるものではありましたがそこはご愛敬と思えるくらいには非常に気に入った作品となりました。驚異の当たり率。僕はもはや紫信者と言ってもいいのかもしれません。こころんを彷彿とさせるポンコツ吸血鬼の愛くるしさはもはや罪。

ハピメア

ハピメアfragment dream

前回取り上げたアマツツミ、そしてアオイトリと紫作品が続いたことで、プレイ済みではありましたがどうしてもやりたくなったため再プレイ。僕は紫信者だからね。

ライターは森崎亮人氏。この人の文章好きなんですよね、ホントに。決して大爆笑させてくれるわけではないんですが行間を意識させる書き方といいますか、ポップな文体を得意とする人でありながら必要以上の描写を不粋だと思わせてくれるオッサレーな感覚があります。鈴平ひろ氏とタッグを組んだ「黄昏のフォルクローレ」で見せた大正耽美ノスタルジックなものも読み応えがありましたが、現代に舞台を移しても夢の世界におけるまるで蜘蛛に搦め捕れてしまうかのような描写の数々は克氏のエロティックな絵柄と相まって実に淫ら。

キャラクターの立ち方もたまりませんでした。名誉妹(?)の安定感ある嫉妬や好きあらば外堀を埋めようとしてくるのがクセになる。なんだかんだ先輩として良いポジショニングをかましてくる油断ならない部長も。甘え上手な猫後輩が周囲を警戒する他ヒロインを尻目に直球勝負で総取りしようとするのもいいなぁ…!ポンコツ無防備おっぱいは横でアワアワしていてくれ。実妹はこわい。そんな魔性な鬼どもに振り回され夢でも現実でもグッタリしてる主人公がいじらしい。傍目から見ててあんまり同情する気にはなりませんけども。

まぁしかし楽しかったのは事実ではありますが、終わる頃にはホトホト疲れ果てました。本編とFDを連続でやればそりゃそうだろうと言われればごもっともなんですが、どこまでが夢でどこからが現実なのかという世界観はシナリオの構成も重なって受け止めるのにかなり頭を使いました。ノーラン映画の「インセプション」にヒントを得たらしいのですが、納得。あんまり得意な映画ではなかったのですよこれ。夢における「なんでもあり」が荒唐無稽な面白さを産み出す一方で、故に「終わりが見えない」ことの息苦しさをも産んでしまっているようにも感じられました。

最初に述べているように本作ライターの文体を心地好く感じたため夢の続きであるFDには少し食傷気味になってしまったのかもしれません。わがままか。

喫茶ステラと死神の蝶

シナリオゲーが続いたので箸休めといいますか、軽ーい気持ちでエロゲをやりたいなということでみんな大好きゆずソフトの最新作。ヌルヌルとドタバタラブコメしてくれればそれでいいやという程度の気持ちではあったんですがそれがどうにも裏目ってしまったのか、あんまり楽しくプレイできたとは言い難かったです。少し考えてみたのは舞台である喫茶店が当初の僕のイメージからかけ離れていたのはその一因かも?ということ。

初っ端で厳かなメイド姿のヒロインや紳士然としたミカドが登場したときは古き良き雰囲気を思い起こさせる、この静謐な喫茶店が今作の舞台かと結構興奮してたんですが、昨今よく目にするような「ウケる喫茶店」に方向転換したときは露骨にガッカリしてしまったんですよね。死神と蝶の関係性を思えば人を集めるためにそうしたお店づくりになっていくのは当然ですし、そもそも公式の設定見られるんだから今更なに言ってんの?なんですが、個人の嗜好というのはそれだけ重い意味を持ってしまうのかもなぁ。めんどくさいなぁ、と思わずにはいられません。わがままな。

あとは多分これが一番大きな要素だとは思うのですが、シナリオゲーに引きずられすぎたことでしょうか。上記で愚痴ってはいるものの「喫茶ステラ」における「軽さ」はまさしく僕の期待したものだったのは間違いありませんし、作品の出来にケチをつけるつもりは毛頭ありません。ですがここ数ヶ月で僕がプレイしてきたものはどれも見事な構成に基づく重厚なシナリオゲーでした。人によるでしょうがそのほとんどが名作、もしくはそれに準ずる評価を与えられるに相応しい作品の数々、そうでなくとも読み手を思考の海にどっぷり沈めるようなものばかりだったと思います。そんな重たいものばかりを日々味わってきた僕が急に軽いものを味わおうとして戸惑いを覚えても仕方ないのかなと。例えるならブラックコーヒーばかり飲んできた人間がいきなり甘さマシマシのキャラメルマキアートを飲んで顔をしかめる、ような感じ。お前が飲みたいって言ったのになんだその態度は、みたいな。ごめんね。

 

とりあえず今はお勧めしてもらった「アメイジング・グレイス」をもりもりやってます。残るはアフターというところで小休止。それではまた。